食べてほしい!この逸品 |「島原ハンバーグ」を食べる前に

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食べてほしい!この逸品

「島原ハンバーグ」を食べる前に

  • 2017/03/17

長崎県南島原市、花房牧場ではその日の朝、子牛が生まれたと聞いた。
理事を務める綾部耕一さんは「見ますか? 子牛」。子牛って、おれ、その牛で作ったハンバーグの試食にきたんだけど。そんな言葉を飲み込んで、ほとんど崖のような地形の一部を無理やり平地にして建てた牛舎に案内された。

「牛には性格があって、小屋の中でいじわるなのが何頭かいますが、そんなのはあまり自由に動けないようにしてるんですよ」。
見ると確かに数頭が鎖や太いロープで繋がれている。いじわるなやつらなのだ。いや、おれはそういうことでここにきたわけじゃないって……。

この手の商談がはじめてという綾部さんはなんと試食用のハンバーグを用意してくれていなかった。挨拶して牧場見せて、話して、それでいいと考えていたというので、少し感情的になって試食や商談について話した。

帰京して、数日後にハンバーグの試食サンプルが届いた。

味つけの肝は塩麹。あの崖の上の牧場の和牛100%。これがすこぶるおいしかった。あの牛が……、あの環境がこんなにおいしいハンバーグを生んだのかと思うと、あのとき、だいたいこんなとこまできた東京のバイヤーに試食させないってどういうこと?と食ってかかったことを思い出し、恥ずかしくなった。

採用決定を伝えると綾部さんはとても喜んでくれた。一生懸命売らせていただきます。そう伝えながらいつかきちんとあのときのことをお詫びしたい。

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バイヤー堺谷 徹宏

食品担当。
美味あるところどこにでも行くフットワークが身上。
担当カタログは「家庭画報のデリシャス宅配便」。
日本一の食品お取り寄せ通販をめざす56歳。
でも芋焼酎が好き、ラーメンはもっと好き……。

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