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ファッションバイヤーの「PREMIER」通信

この素材のスペシャルな美しさ、言わせてください!

  • 2017/11/20
  • 年末年始は何かと外出の予定が増えるとき。多くの人が集う場所では、控えめながらも上品で華のあるスタイルをお望みではないでしょうか。お届けしたばかりの『特選ファッション プルミエ 2017冬の特別号』では、そんな場面にも相応しい“お出かけ服”を多くご紹介しています。

    なかでも、お洒落の目利きの皆様にと選んだ素材が、とにかく凝っていて、美しいのです。誌面では言い足りなかったことを、ここでもう少し、言わせてください!

    まずは、マーブルプリント。やわらかなタッチと溶け合うような色が存在感を放ちます。きっと、お洒落通の方も「おや、何かしら」と思われるはず。実はこれ、サテン素材に特殊な染色技法を用いたプリント。歴史をさかのぼると、ヨーロッパで発展したマーブルペーパーが発祥ですが、ペーパーとは一線を画すこの技法は、今や現役の技術者は世界的にも稀、日本では唯一となります。

    特殊な染色技法を用いた唯一無二のプリント。サテン素材はしなやかに艶めきます。

    いかがでしょう、この複雑にして麗しいプリントは!
    流れるような描写を感じていただきたく、あえてグレー系のトーンで仕上げています。控えめだけれど、さりげなく差をつけたい。そんな気持ちにぴったりです。

  • 次は、大きなチェックがインパクトのあるダブルジャカード素材。ちょっとモダンで、ちょっと懐かしく、女優気分でお召しいただけるのではないでしょうか。こちらが素敵なのは、表面が凸凹していること。太〜い糸でざっくりと織っています。だから糸それぞれの膨らみがそのまま表面にボコボコと立体的に感じられ、なんとも愉しい雰囲気。

    軽くて柔らかいジャカード素材。太い糸の凹凸感がチェック柄をいっそう愉しく見せます。

    色使いが巧みなイタリアらしい素材です。太い糸で織っているので、ストレッチ入りではありませんが、うっすらと伸縮性もあり、動きもスムーズ。ふわりと軽くて、暖かです。シンプルに着るだけで、チャーミングな魅力を振りまいていただけます。

  • そして、総レースのワンピースも捨て難い魅力。一見すると、ブラックのプリントのように見えますが、違うのです。小さな三角形と五角形を組み合わせた部分はベロアタッチ、その他はシースルーになるようにカットした、凝ったレースです。

    五角形と三角形を組み合わせたふっくらとしたレース。裏地の配色で美しさが際立ちます。

    せっかくの透け感を生かすには、重ねる裏地選びが肝要。黒ではレースが引き立たず、白やベージュではコントラストが強すぎます。なじみながら、レースが際立つチョコレート色にいたしました。裏地をやや短めにしているので、裾はレースの透け感がほんのりと。花柄など甘いモチーフでないところが通好み。あらたまった席でも自信をもってお召しいただける1着です。

  • 最後にもうひとつ。本誌初登場のキルティングコート。これも柄ではございません。中綿入りのベース地にオフホワイトのレースを重ね、その上にもう1枚、透けるシフォン素材をベールのように重ねた三重の仕立て。レースの美しさはそのまま、透けるベールがレースの凹凸をカバーし、なめらかな表面になっています。

    1枚ベールを掛けたレース。レースの凸凹が露出せず、表面はなめらか。

    羽衣美人と申しますが、ベールをかけたことで、レースもいっそう繊細な印象に。カジュアルなキルティングコートをフェミニンな1着として愉しんでいただけます。

    まだまだ、いかに凝った素材かを伝えたいアイテムはありますが、それはまた次回に。私、番園が惚れ込んだ、とびきりの素材を、みなさまにも愉しんでいただけますように!

バイヤー番園 智子

アパレルメーカーでの経験を生かし、主に『特選ファッション プルミエ』カタログを担当。お客様に喜んでいただけることを目標に、“上質で上品に”を心掛けながら商品作りを行う日々。素材には特にこだわり、素敵な素材を求めて生地の展示会にも足繁く通っています。

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