バイヤーのひとり言 | 調味料の魅力、魔力、神通力!

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バイヤーのひとり言

調味料の魅力、魔力、神通力!

  • 2018/1/5

京都にあるY製油のごまラー油は辛くておいしくて倒れそうになる。60gで500円。けっこう高い。そのうえ少ないのですぐになくなる。

食卓の上の家族の目に触れるところに出すと、おいしさのあまり、たちどころになくなってしまうので、キッチンの調味料コーナーの奥の目立たないところにおいて、仕上げに必要なときは、それぞれの皿にかけてから料理を運ぶことにしている。こんなものをじゃぶじゃぶ使われてはたまったものではない。

このラー油のおいしさ、香りと旨みは全く別次元で、なんてことのない餃子、なんてことのないスープがちょっとたらすだけでたちまちごちそうになってしまう。これだけのものがあれば、食卓は間違いなく豊かになる。おおげさかもしれないが、魂がゆさぶられるのだ。

そんなとても平常心ではいられなくなる調味料をセレクトしてご紹介せねばならぬな……。

カタログで調味料をバイヤーコラム仕立てで紹介し始めてほぼ1年がたった。毎号、こだわりにこだわって取り上げる調味料たちは、当初の予想をはるかに上回る人気で、正直驚いている。

それまで調味料の紹介の仕方は、ほとんどの場合、スイーツやお惣菜などと同様のきっちりした過不足のない「商品情報」だった。しかし、よほどブーム性のあるものでない限り、なかなか人気にはならなかった。おいしくて重宝する調味料がこれだけあるのに!

調味料があれば、普通の素材がごちそうになったり、彩りになったり、話題になったり、料理がすこぶる楽しくなったり、おいしさを共有する人たちがハッピーになったりといいことずくめなのに!

そんな思いを払拭する紹介の仕方を考えねばならぬ。当たり前だが紹介するには、まず徹底的に自分で使ってみないと。そしてその勢いのまま、思いをコピーに落とし込んだ。インスタ風の写真も入れ込んだ。結果、リアルな紹介記事は「商品情報」を越えた。

今回、『デリシャス宅配便 2018年新春号web版』特設ページに調味料コーナーを設置。珠玉の調味料コラムであると自負しているが、なかでも季節柄、おすすめしたいのは、利尻昆布酢宗田だしポン酢。どちらも酸味に特徴があるが、個人的には鍋には宗田だしポン酢、お浸しなど素材がシンプルであれば利尻昆布酢。いえいえこれが逆でも間違いなくおいしいのである。

左:宗田だしポン酢 右:利尻昆布酢

番外編。

山梨県のあるメーカーが作っている、無添加の焼肉のたれ。これが、いまどうにも気になって仕方がない調味料。もともと近所のスーパーで見つけて買ったのだが、肉のうまさを巧みに前へ押し出す、甘すぎないのでしつこくない、肉汁と絡まり合って完成する、焼肉たれのお手本のような行儀のよさ……さまざまな点で気に入っているのだが、これ、切らしていることが多いので近いうちになんとかうちで扱えないか交渉しようと思っている次第であります。

バイヤー堺谷 徹宏

食品担当。
美味あるところどこにでも行くフットワークが身上。
担当カタログは「家庭画報のデリシャス宅配便」。
日本一の食品お取り寄せ通販をめざす57歳。
でも芋焼酎が好き、ラーメンはもっと好き……。

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