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北海道　五島軒

北海道函館の異国情緒溢れる西部地区、二十間坂の中ほどに佇むレストラン。明治・大正の香りを今に伝える老舗として地元の方々はもちろん、観光で訪れる人々からも愛されてきた。重厚な品格を感じさせる本店の旧館は、北海道初の国登録有形文化財に指定されている。

第14代目総料理長　山本庸子さん

北海道函館生まれ。地元の高校卒業後「五島軒」に入社。料理が好きという想いを胸に、30年以上の厨房経験を持つ。145年にわたる「五島軒」の長き歴史の中で初となる女性総料理長として、伝統の味を守りつつ新たな時代を拓く味を創造している。監修のオードブルについては「歴史あるこだわりの味わいをオードブルとして詰め合わせました。ぜひハレの日にお楽しみください」と語る。

五島軒の歩み

創業1879年。創業者・若山惣太郎氏と初代料理長・五島英夫氏が、当時国際貿易都市だった函館で出会い、在留外国人や外国船にパンや西洋料理を納めるレストランを開業した事に始まる。2代目若山徳次郎氏は東京の帝国ホテルで修業後、1917年にオーナーシェフとなり現在の五島軒の料理の礎を築く。度重なる火災などにも負けず、伝統を守り格式あるレストランとして歴史を刻み続けている。