「たちわく」もしくは「たてわく」と読む“立湧”は、水蒸気がゆらゆらと立ち上っていくさまを、2本の曲線を用いて描いた吉祥文様。平安貴族の装束にも使われるなど、格の高い有職(ゆうそく)文様として古くから用いられてきました。地色のグレーがかった色合いは、松の木を燻した墨・松煙による伝統色 “松煙色”。古くから伝わる文様や色合いながら、そうとは思わせないデザイン性の高い一枚で、北欧モダンのテキスタイルのようです。
【家庭画報リビング2022夏号】>> 家庭画報リビング P.24掲載(*カタログ有効期限2022年7月31日まで)