重要無形文化財『桐塑(とうそ)人形』保持者(人間国宝)である父・林駒夫に師事。有職彩色絵師として、平安時代に宮中を彩った有職の美を、細部に至るまで徹底して研究し、伝統的な有職の貝桶、貝覆、檜扇をはじめ、有職大和絵による板絵などの作品を世に生み出しています。「時代と作者が絵に表れないこと」を本分とする林美木子さんの卓越した技術と研ぎ澄まされた感覚で作り上げた逸品をご堪能ください。
有職彩色絵師・林美木子(はやしみきこ)
1966年、京都に生まれる。1984年、京都市立銅駝美術工芸高等学校日本画科卒業。1986年、京都芸術短期大学日本画コース卒業。翌年より丸平大木人形店で人形彩色絵師の仕事を始める。現在は、有職彩色絵師として、個展やグループ展を中心に幅広く活動。2018年「ブルガリアウローラアワード2018」を受賞。著書に『坂東玉三郎の歌舞伎ぬりえ』(坂東玉三郎共著・小学館)、『王朝のかたち』(猪熊兼樹共著・淡交社刊)がある。