格式を重んずる公家の装束に倣って育まれた雛人形。柿沼東光さんは、西陣織生地や帯地から古典文様を選んで人形の衣装に生かしてきました。この立雛も、錦織の中でも古い歴史をもつ経錦(たてにしき)の正絹西陣織帯地などを使用。深みのある紅色やシックなベージュトーンの織り地を、伝統の技を用いた丹念な手仕事で木目込みました。

- 柿沼東光(かきぬま とうこう)
1948年東京生まれ。伝統工芸士。初代・柿沼東光に師事し江戸木目込人形に一意専心。螺鈿や象嵌、彩色二重襲など高度な技法を生かしつつ、伝統を現代に生かしたオリジナリティあふれる作風を確立する。
【家庭画報のお買いもの「節句飾り」2023新春号】>> P.7掲載(*カタログ掲載期間 2023年4月30日まで)
●材質 頭:石膏 胴:樹脂 衣装:正絹 飾り台:MDF ●サイズ(約) 全体の大きさ:幅30×奥行24×高さ33cm 男雛:幅12×奥行6×高さ26cm 女雛:幅6×奥行5×高さ18cm ●重さ(約) 1.6kg ●日本製