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源氏貝覆(げんじかいおおい) 【源氏物語 I】 【特定日配送品】

源氏貝覆(げんじかいおおい) 【源氏物語 I】 【特定日配送品】

精緻な筆致と雅な彩色が生む
深遠な『源氏物語』の世界

155,000 (税込)

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商品説明

精緻な筆致と雅な彩色が生む深遠な『源氏物語』の世界

今から千年以上前の平安時代中期に紫式部が記した『源氏物語 五十四帖』。本作はその中の十巻を題材にした貝合の傑作です。各巻の象徴的なシーンを1対の貝の内面に描き、宮殿のようすや登場人物を表す「源氏絵」と、人物を描かずに人物を匂わせたり物語の展開を連想させる情景画の「留守絵」で構成しています。2つの絵の組み合わせから、劇的な物語展開や人生模様といった『源氏物語』の深遠な世界を感じることができ、いずれもじっくり眺めていたくなる作品ばかりです。林さんの卓越した技術と研ぎ澄まされた感覚で作りあげた小さな芸術品です。

「源氏絵」と「留守絵」で描く『源氏物語』の世界

『源氏物語 五十四帖』から十巻を題材とし、1対の小さな貝殻に、宮殿のようすや登場人物を表す「源氏絵」と、登場人物を描かずに人物を匂わせたり物語の展開を連想させる情景画の「留守絵」を描写しました。

各作品に描かれる物語

第五帖若紫(わかむらさき)

光源氏18歳の春のこと。病気の加持祈祷のために北山に出かけた光源氏は、のちに紫の上となる若紫と出会います。伏籠(ふせご)の中に囲っていた雀を若紫お付きの童女が逃がしたと怒る屈託のない強烈なパワーをもった若紫に惹きつけられる光源氏。義母、藤壺との密会が重苦しく描かれる中、若紫が見せる無邪気さは一服の清涼剤のような存在に映ります。留守絵に描かれているのは雀と鳥かご。

第七帖 紅葉賀(もみじのが)

光源氏18歳の秋のこと。父、桐壺帝が宮中で開いた宴で青海波(せいがいは)を舞う光源氏と親友でライバルの頭中将(とうのちゅうじょう)。息の合った舞を披露する2人のうち、菊を挿して舞う姿が光源氏です。この華麗な舞、眩いばかりの姿を帝とともに見物しているのは光源氏の子を身ごもった義母・藤壺であり、この巻で冷泉(れいぜい)が誕生し、のちに春宮(とうぐう=皇太子)となります。

第八帖 花宴(はなのえん)

光源氏20歳の春のこと。宮中の左近の桜が満開の宴の夜、光源氏はさる姫君と恋に落ちてしまいます。その人は、右大臣の娘・朧月夜(おぼろづきよ)で、光源氏の異母兄である皇太子・春宮(とうぐう)の婚約者。その後、2人は右大臣家で行われた宴で再会し、この恋によって朧月夜の入内は取りやめになり、のちに光源氏は追い込まれることになります。

第二十帖 槿(あさがお)

光源氏32歳のときのこと。槿(朝顔)の君とは、光源氏がかつて朝顔の花を贈って想いを打ち明けた従妹の姫君のこと。皇族、宮家の姫で賀茂の斎院に任命されるほどの聡明な人でしたが、父が亡くなり解任。光源氏は再び文を送って恋を仕掛け、その噂を聞いた正妻・紫の上は思い悩みます。雪が降る月夜、光源氏が涙する紫の上をなぐさめている時、外で雪に興じている童たちのようすを描いています。

第二十三帖 初音(はつね)

光源氏36歳の新春のこと。新しい年を迎えた六条院に、紫の上、明石の姫君、花散里(はなちるさと)、玉鬘(たまかずら)らが集う中、明石の姫君と別れて長く会わずにいる母、明石の君から五葉の松に結んだ歌が届けられます。初音は、その歌「年月をまつにひかれてふる人に、けふうぐいすの初音きかせよ」にちなんだもの。「まつ」は松と待つの意を含み、留守絵に描かれているのは松と鶯。

詳細

●材質 箱:桐 貝合:蛤 金箔 水干絵の具 ●サイズ(約) 箱:一辺10.5×高さ6.5cm 貝(1枚):縦6.7× 横8.7cm ●重さ(約) 貝(1枚):64g 総重量:153g ●セット内容 彩色蛤×1対 収納桐箱×1 ●日本製

*商品の特性上、色、柄、サイズなどが多少異なります。  

家庭画報 珠玉の逸品 2023 新春号 雛の貝合 ~有職彩色絵師 林 美木子の世界~>> 掲載(*掲載は2023年4月30日まで)



伝統を未来へ 伝統を未来へ

林美木子さん

重要無形文化財『桐塑(とうそ)人形』保持者(人間国宝)である父・林駒夫に師事。有職彩色絵師として、平安時代に宮中を彩った有職の美を、細部に至るまで徹底して研究し、伝統的な有職の貝桶、貝覆、檜扇をはじめ、有職大和絵による板絵などの作品を世に生み出しています。「時代と作者が絵に表れないこと」を本分とする林美木子さんの卓越した技術と研ぎ澄まされた感覚で作り上げた逸品をご堪能ください。

有職彩色絵師・林美木子(はやしみきこ)

1966年、京都に生まれる。1984年、京都市立銅駝美術工芸高等学校日本画科卒業。1986年、京都芸術短期大学日本画コース卒業。翌年より丸平大木人形店で人形彩色絵師の仕事を始める。現在は、有職彩色絵師として、個展やグループ展を中心に幅広く活動。2018年「ブルガリアウローラアワード2018」を受賞。著書に『坂東玉三郎の歌舞伎ぬりえ』(坂東玉三郎共著・小学館)、『王朝のかたち』(猪熊兼樹共著・淡交社刊)がある。

  • 雛道具に欠かせない「貝合」

    「貝合(かいあわせ)」は「貝覆(かいおおい)」とも言い、内面に絵を描いた蛤の貝殻を伏せて対となる貝を探す宮中の遊びで、かるたのもととなったものとされています。蛤は上下の貝殻が対でなければ合わないことから良縁や夫婦和合の象徴とされ、女性の幸せを願う雛道具として飾られるようになりました。

  • 金箔を贅沢に使い描いた亀甲形の貝桶

    貝桶は2つあり、1対の貝を1枚ずつ分けて収めます。両面に『源氏物語』の四季の場面を丁寧に表し、一面に本金箔を貼った豪華絢爛な細密画です。八角形のふたの天面にも『源氏物語』の精密な描写が。貝桶の紐は特別な結びのため、解かずにそのままの状態で装飾品としてお使いください。

  • 雅な王朝世界を写した「大和絵」の魅力

    平安京に宮廷があったころの皇族や貴族たちが営んでいた優雅な生活を題材とする「大和絵」。金箔を貼った貝の内側に絵の具などを用いて色彩豊かに描かれる貝合は気品に満ち、人物の表情や装束までもが精密に表現されています。また、貝合には胡粉を盛り固めて菊を表す有職の技法「菊置上」が施されたものもあります。生きた蛤を選ぶところから始まり、昔と同じ手法で製作された雅な王朝世界をお楽しみください。

蛤

貝殻について

外面もひとつひとつ丁寧に磨きあげた蛤。
殻が大きく、形・色も美しい桑名産蛤を、作品ごとにすべてサイズを厳選して揃えています。

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