使用している天草は
伊豆半島や千葉など全国から取り寄せ
赤草と晒天草のブレンドは
経験値による腕の見せどころ
天草は、赤紫色と黄色、2色が混じっていて、赤紫の方は“赤草”と呼ばれ、海で採取したそのままの状態のものです。
また、もう一方の黄色い方は、海からとれたての天草に清水をかけて天日に干し、天草が黄色くなるまで干して出来た“晒(さらし)天草”と呼ばれるもので、こちらの方が海藻の香りが抜けて純度が高まります。
寒天はこの晒天草だけを使用して作られ、逆に赤草は磯の香りが強いので、ところてんを作るときに晒しにブレンドします。
色だけでなく、天草の太さや堅さも、採取する地域の海流の速さや強さによってさまざま。
それらをうまくブレンドすることによって、つるりとしてしなやかな食感を残しながらも歯ごたえのある寒天をつくる秘訣があります。
ブレンドの割合は人の判断。
経験による勘が上質な寒天作りの重要なポイントになります。